三時知恩寺(さんじちおんじ)

芙蓉(ふよう)

2013年02月04日 12:10

大聖寺のほど近く、「京の冬の旅」で公開中の三時知恩寺(旧入江御所)


お寺の中は撮影禁止なので、またもや入口の看板を撮りました

狩野永納による「花鳥図屏風」



〜昼の三時(みとき)に勤行を行う尼門跡寺院〜

室町時代に後光厳天皇の皇女・見子内親王が、伯父にあたる崇光(すこう)天皇の旧御所・入江殿を寺院に改めて創建され、「入江御所」とも呼ばれた浄土宗の尼門跡寺院である。
室町幕府三代将軍・足利義満の息女である覚窓性仙尼が入寺し「知恩寺」と号したが、宮中で行われていた六時勤行(一日六回の念仏読経)のうち、昼の三時の勤行はこの寺で行うようにとの後柏原天皇の勅命によって、寺の名を「三時知恩寺」と改めた。これよりのち維持維新まで代々皇女や摂関家の姫君が入寺され、特に五摂家筆頭の近衛家との関わりの深い寺院である


琵琶湖の魚獲りの様子が描かれた円山応挙の「魞漁図(えりぎょず)」
「源氏物語」図の扇面を貼付けた襖
その他に近衛牡丹が回りに施された涅槃図などが見応えがありました。


石橋が架けられた「蓬莱の庭」

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