北野天満宮・梅花祭2

芙蓉(ふよう)

2013年02月25日 11:05

この時間になりますと、露店も全て開いていて賑わいをみせています。



楼門入って右手のところでお手洗いを済ませ、野点のお茶席の行列へ。

「お茶券を事前にお求めでない方は列の前の方の受付で当日券をご購入下さい。」

「お茶券をお持ちの方はこちらの列に並んで下さい。」


と、係の方の説明に従って並びました。
頻繁にこういう説明があっていたにも関わらず、やっぱり券を持たずに並ばれてしまう方、結構いらっしゃいました(^_^;)ご注意です

9:40・・この時点で私の前にはもう300名程のお客様が並ばれているとの情報。


10:00・・お茶席スタート。
それに伴い、行列の列も前に進み始めます。

茶券頒布所

第1席目のお茶会が始まったようです。


三光門前

運良く近くに並んでいたので、ちょっぴりですが神事の始まるところを拝見出来ました。


画像はHPより頂きました

白い垂れ幕のむこうではこのような感じで梅花祭の神事が行われていたようです。
10時よりこちらから本殿へと移動、50分間程の神事が執り行われるそうです。

祭典を奉仕する神職の方は、冠に菜の花をつけ奉仕(菜種が宥(なだめる)に通じる)
皇后陛下(宮内庁京都事務所の所長)の御代拝があるのだそうです。

菜の花、ばっちり見る事が出来ました
ちょっと得した気分。

神事もお茶席も同じ10時スタート
神事を見届けてからお茶席の行列に並ぶとまたそれはそれで大変
神事の様子が垣間見れただけでも儲け物です


10:10・・・さて、お茶席の入口のところまでやってきました。



お茶席は立礼席・座礼席とがありました。



入口にて「御供物引換券」と交換



こちらが頂いたお茶菓子と撤饌です。



立礼席の方が回転率が早いようでお急ぎの方はお薦めとのことでしたが、私はじっくり派の座礼席の列へと並びました。

10:20・・・第2席目の座礼茶席が始まりました。
大体座礼席で一席約60人の方が座ることが出来、約20分くらいの所要時間のようでした。


10時〜15時までのお茶席で約3,000人の方が訪れるというのですから、座礼席は1時間に約200人、5時間で1,000人。
残り2,000人の方が立礼席(1時間に400人)という計算になるでしょうか。
座礼席の方がどうしても人気があるようなので、大勢の方が並ばれがち。
でもそれではお茶会を上手くまわせないということで、私の少し後の方からは座礼席お断り。全て立礼席でのお願いとされていました。
落ち着いたらまた座礼席のご案内もあったかとは思いますが、並ぶ順番によってはそんなこともあり得るようです。

天正15年(1587)豊臣秀吉公が北野天満宮の境内で北野大茶湯を催した故事に因んで、上七軒総出(芸妓15名・女将15名)のご奉仕により、御祭神菅原道真公1050年大萬燈祭あたる昭和27年から毎年「梅花祭野点大茶湯」を開催されているそうです。


梅の木々には何やらひらひらと風に揺られる短冊が。


短冊のアップ

舞妓さん・芸妓さんが詠まれた歌が書かれていました。
とても雅ですね

立礼席の様子

芸舞妓さん方も写真に快く応じて下さってます。
・・にしてもカメラマンの方・・・すごいです

10:40・・・第3席目の座礼席

長方形のかたちの座礼席。
西側の列は芸舞妓さん方の出入り口にもなっているので、座れる人数が少なめ。
北側の列もお点前の場所があるので少し少なめ。
その他はぎっしりと所狭しと座ってらっしゃいます。

立礼席のお点前の場所は座礼席外側の南西角。
そして座礼席を取り囲むように南側・東側の二方向に立礼席。


皆様あらかたお座りになり、私の前の方で一旦落ち着いたので、

「おおっ、やった第4席の一番だわっ」
なんて喜んでいたのですが

「お一人のお客さん、こっちへどうぞ」
とのことで仕方なく第3席へ潜り込み。
順番が早く回ってくるのは有り難いけど、この場合は全然有り難くなーい


だって座ったのはこちらのお席。
お正客さんの列の一番左端っこ・角で芸妓さんのお点前が全然と言っていい程見えませんでした
一番座りたくなかったお席かも



なんとかかんとかお点前が見える感じ

もぞもぞしていたら、右お隣のおじさまが
「見えますか?」とお気遣い。

そうしたら左隣のおばさま方が
「私の方からは少し見えるよ。こっちの方でお撮り」と。

皆様のご協力により、少し乗り出しながらお写真を撮らせて頂きました。
本当にありがとうございました。


立礼席のお点前はまた別の芸妓さん、お運びの舞妓さんがいらっしゃいました。



座礼席のお茶が点ち、お正客の方へと舞妓さんがお運び。








大寄せ茶会なので、次客の方までが芸妓さんが点てたお茶を半頭役の舞妓さんにお運びして貰えるようです。

そして三客以下の方々は水屋で陰点てしたものをお運び。



ずらりと並んだ芸舞妓さん

こんな間近で・・・嬉しい限りです


そして私にもお茶が運ばれてきました。

有り難く頂戴致します


お隣のおばさま方にも。





老松さんのお菓子



梅の柄のお茶碗

注片手でお茶碗を持ったりしてはいけません。

しかもまたお茶を頂いてもないのに

お茶碗を持った時に梅の柄に感激して、思わず無作法をしてしまいました。
ごめんなさい

もたもたしていたら、お菓子を頂く時間がなくなってしまい
お菓子はそのままにお茶だけ頂きました。

再び舞妓さんがこられ、お茶碗ひき。



大変美味しゅうございました。


そしてどんどんとお茶碗が引かれていきます。



そして全ての方のお茶碗が仕舞われ、お茶席終了。

お席替えの折に折角ですので、以前から気になっていましたお釜を間近に拝見させて頂きました。

炉縁は瓦で作られています。

梅の文様、北野天満宮・梅花祭ならではですね。


11:00・・・皆様がお席を立たれた後はこのように一旦あらためられます。



席替え


立礼・座礼共にまだまだ賑わっています。



そして座礼第4席目

立礼席の後ろ側からちょっとだけ写真を撮らせてもらいました。

先程お隣のおばさまにお茶を持ってこられた方が今度はお点前の番。


そして先程座礼席で半頭をつとめてらっしゃった舞妓さんは今度は立礼席のお運びをされていました。



お美しいです


美人揃いの芸舞妓さん方ですが、中でも私が一番素敵だと思ったのはこの方

ちょっと無作法に乗り出しておられるカメラマンさんに向かって
「前のお客さんに迷惑になりますから」
と嗜めておられました。

美しいだけではなないです。きちんとした態度、素敵ですね

昨年は大雨の梅花祭ということでしたが、今年はお天気にも恵まれて良かった。
(でも待ち時間のじ〜としている間はやっぱり寒かった〜)



頂いた撤饌

紅白の梅の形の落雁でした。

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