豊国廟(ほうこくびょう)

芙蓉(ふよう)

2012年08月08日 11:20

今まで何度も豊国廟の大変さはSさんから伺っていて、昨夜も「ここだけは行くもんじゃない」
と再度助言を受けたにも関わらず向かってしまった豊国廟。
辞めとけと言われるとついつい試してみたくなる・・・・
そんなあまのじゃく要素をちょっと持っている私です
でもやっぱり「百聞は一見に如かず」なのです。

さあ、いざ最初の階段(33段)

この鳥居の上が太閤坦(たいこうだいら)と呼ばれるところで、
以前はここに豊国神社があったそうです。

拝殿

こちらの左手前に授与所があり、受付のおじさんがいらっしゃいましたので、
そちらで登拝料50円をお支払い。

登拝券


 私「ここって登るのかなりきついんですよね?」

 おじ「500段くらい階段があるからねぇ〜(にっこり)」

(おじさん!! 私が二時間経っても戻ってこなかったら探しに来て下さいねっ。)


おじさんはいつもいらっしゃる訳ではないようなので、
その場合はこの志納金箱に登拝料を入れて下さい。


拝殿から神門までの階段
以前Sさんがこの地にいらした際、この階段の風景を写メして下さいました。
タイトル・・・「あなたならどうする?」

くっ・・・これかぁ〜

まさかその数年後、私がここに来ようとは。。。。。思いもしませんでした

めげそうになる気持ちもありましたが、まずはチャレンジ。

階段がダダーっと続いて少しフラットな部分があり、また階段がダダー・・・の繰り返しです。

63段
63段
63段
63段
最後は61段

五段階に分かれておりました。他の四カ所は全て63段。
これも秀吉公が数えの63でなくなったからなのか?(Sさん談)
その説もうなづけます。

でもなぜ最後だけ61段?
疑問は膨らみます

そして神門の所に4段階段があります。

これも意味があるのだろうか?

神門から豊国廟までの階段は172段。ここからは幅がとても狭くなっています。


途中何回も休憩をいれながら、長い長い石段を登りつめるとやっと豊国廟 五輪塔へ。


阿弥陀ヶ峰193.5m。階段の数、全部で489段(63+63+63+63+61+4+172)


頂上の木々の間から京都市内がちら〜りと見えますが、けして景色がいいという訳ではありません

でも「登ったぞ」という達成感はあり

豊国廟に「ここから無事、地上に返して下さい」と何度も何度もお願いして
(Sさんの体験談をもとに私も同じことをお願い)下りの階段へ。

豊国廟から神門までの階段

上から眺めるとすざまじい光景です。
もしここで転んだら? 一気に下まで転がり落ちていくんだろうなぁ〜
Sさんの言った通り、怖さも倍増です

私以外は誰も登っていないので、誰かに肩を「とんっ」と押される心配も、
誰かが転がってくるという心配もないのですが
なんだろ・・・森の精がいたずらしないかななんて。
そんな空想が浮かんでくるくらい、一人別世界に迷い込んだ感じでした


神門から拝殿までの階段


なんとか無事下まで降りてきました。ほっ。

Sさんの体験談を何度も聞いていたので、覚悟が出来て良かったことと。
登りも下りもひたすら階段の数を数えながら無心でいたこと。
あと夏の階段登山は大変ではありますが、木々が丁度日よけになって風が涼しく、
木漏れ日がきらきらと気持ちよく、この晴天のお天気にも救われたように思います。

地元の体育会系の学校のトレーニングの場所にもなっているのだとか。
一人だとちょっと不安ですが、みんなで登ると怖くないかもですね。

大変だったけど、気分爽快
良い汗をかきました。

帰りは授与所のおじさんににっこりご挨拶を
ありがとうございました。

豊国廟 駒札






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