法住寺(ほうじゅうじ)・法住寺殿

芙蓉(ふよう)

2012年08月08日 16:00

平安時代中期に藤原為光によって創設された天台宗のお寺。
法住寺殿は後白河天皇が院の御所と定め、自分の死後を守る墓を敷地内に造営したものです。
こちらは本堂南側にある旧御陵正門


後白河天皇法住寺陵

一昨日の大河ドラマ「平清盛」では清盛が後白河上皇に三十三間堂をプレゼント
したとこだったようですね。
なのでお寺の方に「とてもタイムリーな時にいらっしゃいましたね」と言われました。

このお墓に対峙するように蓮華王院(三十三間堂)があり、1001体の十一面千手観音像が
こちらを向いて並んでらっしゃると考えるとなんとも凄いですね
元々三十三間堂は法住寺殿内のお堂のひとつとして造営されたというのですから、
当時の規模の大きさが伺えます。

後白河法皇が66歳で崩御されると法住寺殿内の法華堂に葬られました。
明治時代までその法華堂を法住寺が守護していましたが、明治維新以降は天皇陵は
宮内庁の所管に移り、法住寺も大興徳院と名を変えていましたが、昭和30年に
法住寺へと複称されたそうです。
現在も御陵内に寺号を刻んだ手水鉢が置かれ、
法住寺創立当時の「桐の井」の名を伝える井戸も残されています。


本堂は2006年に改装されたばかりで、壁には欅や檜の他にガラス素材が入っており、
太陽の光を上手く利用した造りとなっています。




元禄期には大石内蔵助が参拝したと伝えられていて、そのことから四十七士の
小木造が安置されており、忠臣蔵とも縁が深いのだそうです。


法住寺
住所:京都市東山区三十三間堂廻り町655
TEL:075-561-4137
拝観時間:6:00〜17:00
拝観料:500円


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