2011年06月18日
三室戸寺
久しぶりの京都です。
この時期なので、美しい紫陽花を見ようと宇治の三室戸寺にやってきました。

沿道からの紫陽花

やはり紫陽花には雨が似合いますね
みむろどう

階段を上がると
本堂

本堂前の睡蓮

ひとしずく

なんとも美しいです
宝勝牛

三室戸寺の本堂前に石で造られた大きな牛の像が狛犬のように鎮座しています。
大きく開いた口中には石の玉があり、これを撫でると勝運がつくといわれ、宝勝牛と名付けられています。

牛の腹には小さな覗き窓があり、そこから胎内におさめられた牛の木像が見えます。
この木像には次のような話が残されています。
牛の木像の話
朝鮮鐘の龍頭

これは当寺の古鐘の龍頭です。槙島合戦のおり、当山の僧が足利義昭に 味方したため、伽藍は破壊され、梵鐘も没収される事となりました。
鐘は秀吉の部将、増田長盛の手に移り龍頭のみ切り取られ、床の置物とされた。
ところがたちまち病に伏せる事となったので、長盛はこれを梵鐘破壊の 祟りと思い鐘を還そうとしたが、「破鐘、寺に無用」と当山の僧は受付ませんでした。
長盛は陳謝し病気平癒の祈祷を依頼すると、病気は癒え、毎年御供米百俵 おくるようになったという。
鐘も寺に還ったことから、この鐘の龍頭をなでると金(鐘)がかえると古来より伝えられています。
福徳兎

三室戸寺本堂前に狛牛と対面して兎が安置されています。狛犬ならぬ狛兎です。
三室戸寺のある地域は、古来より、菟道(うじ)と称され、宇治の中心地でもありました。
仁徳天皇の弟、菟道稚郎子は宇治天皇とも称され、一時皇位についた可能性もあります。
この菟道稚郎子は応神天皇と宇治の豪族、和邇氏の娘との間に生まれた皇子で、宇治の本拠としていたので、こう呼称されていたのでありましょう。
菟道稚郎子が宇治に来た際、兎が道案内したとの伝承もあり、兎と縁があります。
因みに、菟道稚郎子は日本書記に、菟道の山の上に葬られたとありますが、当山本堂の裏山の古墳が、稚郎子のものだといわれています。
また、当山所蔵の摩尼宝珠曼荼羅ないし文書に記されている生身不動明王は、月を人格化したものであり、足下に兎が表現されています。
狛兎は、御影石製で、高さ150cm、幅90cmの巨大なものです。兎は、幅60cmの大きな玉を抱いていますが、玉の中に卵型の石があり、それが立てば願いが通じると云われています。

私も試してみたけれど・・・
うまく立ちませんでした
源氏物語第五十一帖の「浮き舟」の碑

「たち花の小嶋は色も変らじを この浮舟ぞゆくへ知られぬ」
もとは浮舟社という社だったそうですが、江戸時代石碑に改められたそうです。
お地蔵様

宇賀神

巳年の時は人気が出そうですよね。
境内のあじさい



最近人気の「ハートの紫陽花」?

こうして探してみると結構ハートの形っぽい紫陽花ってあるもんですね。




雨はあまり好きではありませんが、何故か紫陽花の季節だけは許せる気がします
三室戸寺(みむろとじ)
◆住所・・京都府宇治市菟道滋賀谷21
◆電話・・・0774-21-2067
◆拝観時間
8時30分〜16時30分 ( 4月1日〜10月31日)
8時30分〜16時00分 (11月1日〜 3月31日)
※拝観最終受付は閉門時間の30分前まで
納経最終受付は閉門時間の30分前までとなっております。
※年末休み (12月29,30,31日)
◆拝観料
大人500円 / 小人300円 (団体割引30名以上 大人400円)
この時期なので、美しい紫陽花を見ようと宇治の三室戸寺にやってきました。



やはり紫陽花には雨が似合いますね



階段を上がると






なんとも美しいです



三室戸寺の本堂前に石で造られた大きな牛の像が狛犬のように鎮座しています。
大きく開いた口中には石の玉があり、これを撫でると勝運がつくといわれ、宝勝牛と名付けられています。

牛の腹には小さな覗き窓があり、そこから胎内におさめられた牛の木像が見えます。
この木像には次のような話が残されています。



これは当寺の古鐘の龍頭です。槙島合戦のおり、当山の僧が足利義昭に 味方したため、伽藍は破壊され、梵鐘も没収される事となりました。
鐘は秀吉の部将、増田長盛の手に移り龍頭のみ切り取られ、床の置物とされた。
ところがたちまち病に伏せる事となったので、長盛はこれを梵鐘破壊の 祟りと思い鐘を還そうとしたが、「破鐘、寺に無用」と当山の僧は受付ませんでした。
長盛は陳謝し病気平癒の祈祷を依頼すると、病気は癒え、毎年御供米百俵 おくるようになったという。
鐘も寺に還ったことから、この鐘の龍頭をなでると金(鐘)がかえると古来より伝えられています。


三室戸寺本堂前に狛牛と対面して兎が安置されています。狛犬ならぬ狛兎です。
三室戸寺のある地域は、古来より、菟道(うじ)と称され、宇治の中心地でもありました。
仁徳天皇の弟、菟道稚郎子は宇治天皇とも称され、一時皇位についた可能性もあります。
この菟道稚郎子は応神天皇と宇治の豪族、和邇氏の娘との間に生まれた皇子で、宇治の本拠としていたので、こう呼称されていたのでありましょう。
菟道稚郎子が宇治に来た際、兎が道案内したとの伝承もあり、兎と縁があります。
因みに、菟道稚郎子は日本書記に、菟道の山の上に葬られたとありますが、当山本堂の裏山の古墳が、稚郎子のものだといわれています。
また、当山所蔵の摩尼宝珠曼荼羅ないし文書に記されている生身不動明王は、月を人格化したものであり、足下に兎が表現されています。
狛兎は、御影石製で、高さ150cm、幅90cmの巨大なものです。兎は、幅60cmの大きな玉を抱いていますが、玉の中に卵型の石があり、それが立てば願いが通じると云われています。

私も試してみたけれど・・・
うまく立ちませんでした



「たち花の小嶋は色も変らじを この浮舟ぞゆくへ知られぬ」
もとは浮舟社という社だったそうですが、江戸時代石碑に改められたそうです。




巳年の時は人気が出そうですよね。






こうして探してみると結構ハートの形っぽい紫陽花ってあるもんですね。




雨はあまり好きではありませんが、何故か紫陽花の季節だけは許せる気がします



◆住所・・京都府宇治市菟道滋賀谷21
◆電話・・・0774-21-2067
◆拝観時間
8時30分〜16時30分 ( 4月1日〜10月31日)
8時30分〜16時00分 (11月1日〜 3月31日)
※拝観最終受付は閉門時間の30分前まで
納経最終受付は閉門時間の30分前までとなっております。
※年末休み (12月29,30,31日)
◆拝観料
大人500円 / 小人300円 (団体割引30名以上 大人400円)
Posted by 芙蓉(ふよう)
at 10:05
│宇治市