2013年07月16日
祇園祭・菊水鉾(きくすいぼこ)


天王人形は彭祖(ほうそ)像と伝えられています。彭祖は中国の列山で300歳の長寿を得たと言われていて、謡曲「菊慈童(きくじどう)」の話と似ている、あるいは混同されたからかもしれません。



なんだかとても可愛いミニ団扇の飾りを発見


でもこちらでの売り物ではないそう


さて菊水鉾のお茶席へと向かってみましょう。
こちら入口専用の階段。

お茶席は前売り券が1,600円、当日券が2,000円

ちょっとお高くはありますが

記念皿も頂けるので、私は結構楽しみにしています




能の舞姿で童子の素顔として作られていて、黒頭で右手に唐団扇(とううちわ)を持っているそう。
無形文化財岡本正太郎氏の昭和31年の作です。
お茶席は祇園祭の宵山(7月13日〜16日までの4日間)あっていて各家元が持ち回りでなさってらっしゃいます。
本日16日は表千家ご担当でした。





菊水鉾は能楽、枕慈童(菊慈童)の曲に菊の露の「したたり」を呑んで七百歳の長寿を保ったという中国の故事に因んで作られた鉾です。
近年まで町内にあった金剛能楽堂の庭内には洛中名水のひとつ、菊の井という井戸がありました。
祇園祭にはこの井戸に因む菊水鉾が立ち、またこのお菓子は能楽、菊の露「したたり」にあやかって作られた不老長寿の銘菓です。
(御菓子司 亀廣永、したたり包装紙の説明から引用)


亀廣永の二代目・西井新太郎さんが考案されました。
黒糖の甘みが程好くてつるんとした喉越し。
祇園祭だな〜と感じさせてくれる逸品です

こちらのお皿はお持ち帰り出来ます。(下にお持ち帰り用の紙袋がついてきます)
今年はこのような色目の菊皿でした。
お帰りは先程の階段ではなく、ビル裏手の階段からとなり、一方通行で順路が決められています。
お近くのお店にはこのような飾りも。

ミニチュア菊水鉾に檜扇、とても素敵です

Posted by 芙蓉(ふよう)
at 19:50
│祭